祇園祭
室町時代から続く
600年の伝統

山口衹園祭は、室町時代から約600年続く八坂神社の祭礼である。

京都の衹園会(衹園祭)に倣ったものと知られ、水の上に社殿が建立された長禄三年(1459年)が始まりとされる。

文献上の初見は、分国法で知られる延徳四年(1492年)の大内家壁書に、「衹園会の時、築山に上っての見物は禁止する」旨が記されていることから、当時既に盛大な祭礼であったことが伺える。

現在は、ご祭神の神霊を奉戴した三基の神輿のほか、衹園囃子を奏でる真車山・菊水鉾などが山口駅通りのお旅所までを賑やかに御神幸する、山口を代表する夏祭りである。

猿田彦

祭の先頭を歩きます。

鷺の舞

鷺の舞(さぎのまい)は室町時代から600年余にわたって、山口市堂の前町の人々の手で受け継がれ、奉納されてきた神事である。

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御神輿

山口衹園祭初日である7月20日(御神幸)は、八坂神社から駅通りにあるお旅所まで衹園囃子を乗せた山車を先導に、3基の神輿が裸坊に担がれ巡幸する。

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浦安の舞

浦安の舞は、「扇の舞」と「鈴の舞」の2部で構成される神楽である。

衹園祭の初日である7月20日の午後6時に八坂神社(御神幸祭)にて奉納される。

また同日の午後9時(御旅所祭)、中日である7月24日の午後8時(御中日祭)、最終日7月27日の午後7時(御還幸祭)にお旅所にて奉納される。

例年は、大殿小と白石小の5年女児4人が毎年交代で担当する。

祇園囃子

衹園囃子はしばらく途絶えていたが、1990年から復活した。

演奏は太鼓、笛、鉦(しょう)の3つで奏でられる。

山口祇園会奉納連歌

山口衹園祭では、米屋町の御連歌所(笠着堂)で七百韻の連歌が興行された。

大内時代から江戸時代にかけて山口では連歌が盛んに行われ、明治時代以降山口の連歌は途絶えていたが、平成18年「山口連歌の会」が発足し、伝承センターで「月次連歌会」が行われている。

平成 26 年には山口祇園会奉納連歌 を復興、毎年祇園祭を控えた7月15 日みやび館で連歌会が催され、八坂神社に奉納されている。

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八坂神社
〒753-0035 山口県山口市上竪小路100
電話番号 083−922−0083

八坂神社御旅所
山口県山口市駅通り1丁目7